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2005年3月
海外訪問レポート 2005年6月
ロサンゼルス ハンティントン病院

中心静脈カテーテルはPICCカテーテルへ
2005年6月初旬に、7月の特定非営利活動法人日本感染管理支援協会で企画している『米国感染管理研修ツアー』の打ち合わせのために米国のロサンゼルスに行ってきました。その時に合わせて2施設の病院でICP(感染管理専門家)の方々とのディスカッションを持つことができ、またユニットも視察することがで今回は中心静脈カテーテルのPICCカテーテルについてレポートします。

カリフォルニアのパサディナにあるハンティントン病院では、IVナースが専門の部門を運営しており、中心静脈カテーテルのPICCカテーテルは全てIVナースに委ねられていました。IVナースは極めて専門的な知識を持ち、ラウンドを一緒に行ったICPもIVナースのお陰で中心静脈カテーテル感染は非常に低率に押さえ込まれているとサーベイランスの結果から説明してくれました。

最近では、医師が緊急で中心静脈カテーテルを挿入するとき以外は、この病院では全てPICCカテーテルをIVナースが挿入して管理(PICCカテーテル挿入患者の挿入部位の観察のためのラウンドや、ドレッシングチェンジなど全てのケアを担当しているということです)しているということです。

また医師の方も緊急で中心静脈カテーテルを入れた時は、翌日に必ずこのIVナースによるPICCカテーテルに入れ替えて欲しいと依頼が来るということでした。PICCカテーテルは写真1写真2のようなカテーテルが代表的であり、挿入には写真3のような専門カートを持ち込み、皮膚消毒は2%グルコン酸クロルヘキシジンで、マキシマルバリアプリコーションで挿入しているということでした。使用する静脈として昔は正肘静脈だったそうですが、固定の問題などもあり、現在では尺側静脈を用いて行うそうですが写真4のような簡易なエコーがあり、IVナースの言葉を借りれば『100発100中』ということでした。このエコーが使用できるようになり格段にPICCカテーテルの利用が簡便になったと言っていました。

PICCカテーテルの固定は、まず縫合糸で縫うことがなく写真1のような『スタットロック』という専用のシールで固定することになっていました。中心静脈カテーテルを使用するなら、日本でもPICCカテーテルが頻繁に使用されるときが来ることを、感染管理の側面からも期待したいと思います。

(日本では、償還価格の関係でPICCカテーテルが使用しにくい環境にあるので、是非実践現場から声を上げていくべきではないかと考えています)

写真1
写真2
写真3

写真4